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診療について

眼鏡処方について

ご来院の前にお読みください

眼鏡処方・ご相談にご来院される方へ

患者様お一人お一人の目にあった最適な眼鏡処方や、正しい使い方をお伝えし、健やかで快適な視生活をサポートさせていただきます。
何だか見えにくい、見えるんだけどしんどい感じがする、遠くのものと近くのものを同時に見たい、乱視が強くてぼやけて見えてしまう、どのような種類の眼鏡が適しているのか分からない…。
など、お困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

受診時にお持ちいただきたいもの

保険証
現在眼鏡を使用されている方…使用されている全ての眼鏡
その眼鏡を装用して実際に見たいもの(例:縫物をする時に手元が良く見える眼鏡をご希望の場合、裁縫セットをご持参ください。その眼鏡を装用して実際に見たいものをお持ちいただけると、処方レンズで見え方をご確認いただけます。)

処置・検査・処方時間の目安

眼鏡処方に必要な診察や検査、装用テスト(お試し)、遠近・中近・近々両用眼鏡については、使用方法の練習を行っております。
原則として、来院当日に眼鏡処方を行っておりますが、眼の疲れ・眼の病気等がある場合はご予約をお取りし、後日精密検査の上眼鏡処方を行わせていただく場合があります。
初めての眼鏡処方・乱視が強い場合、右目と左目の屈折度数が大きく異なる場合(不同視)、視力が不安定な場合等は、装用テストに十分なお時間をお取りした上での処方が望ましいため、眼鏡処方に時間がかかります。何卒ご了承ください。

処方対応が可能な眼鏡について

  • 遠用眼鏡(近視・遠視・乱視)
  • 近用眼鏡(老眼鏡)
  • 遠近両用眼鏡
  • 中近両用眼鏡
  • 近々両用眼鏡
  • 疲れ目用眼鏡
  • 斜視弱視治療用眼鏡(※)
  • プリズム眼鏡・フレネル膜プリズム眼鏡(※)
  • 遮光眼鏡(※)

※斜視弱視外来日にご予約の上ご来院ください

知っておきたい眼鏡の種類とその特徴

  • 【近視の方】裸眼で遠い所が見にくい場合に、良く見えるよう凹レンズの眼鏡を処方します。近視の方の場合は、必要な時だけ眼鏡を装用し、不要な時は外していただくという使用方法で構いません。

    【遠視の方】近い所を見るときも、遠い所を見るときも常に「調節(物を見る時にピントを合わせる働き)」が必要になるため、年齢が若く、軽度の遠視で調節力がある方は、自覚症状がないので眼鏡を掛ける必要はありません。しかし、中年になって調節力が衰えてきたり、ある程度以上の遠視では、眼精疲労・視力障害などの症状が出てくるので、眼鏡を装用する必要が出てきます。矯正には凸レンズを使用します。
    遠視の方の場合は過度の調節を防ぎ、目を疲れにくくするため、常時眼鏡を装用されることをおすすめします。

    【乱視の方】年齢が若く、軽度の乱視では自覚症状はないので眼鏡は必要ありませんが、ある程度以上の乱視になると、眼精疲労・視力障害・単眼複視(片眼で見た時に物が二重に見える)などの症状が現れるので眼鏡矯正が必要になります。

  • 年齢を重ねて、近くを見る時にピントを合わせるのが難しくなった状態を老視(老眼)と言います。老視は「パソコン作業をした後、頭が痛い」「目が痛い」「肩が凝る」「目が疲れやすい」「暗い所で字が見にくい」などといった症状で始まり、そのうち「近く(遠く)を見ていて、遠く(近く)を見ると、すぐにはピントが合わない」という訴えが出てくることが多いです。これは、年齢を重ねて調節機能が低下して、ピントを合わせるための毛様体筋の動きが遅くなってくるため起こります。これらの症状はいずれも老視の初期に自覚されます。
    これらの症状を自覚したら、少なくなった調節力の不足分を補うため老視の眼鏡(近用眼鏡)が必要になりますが、正視・遠視の方は不足分の凸レンズを、近視の方は不足分だけ凹レンズの度数を弱めて近用眼鏡を処方します。

  • 遠方と近方の度数の他に、「中間度数」が存在し、どの距離でもピントが合うので便利です。
    ただし、長時間の近方作業には不向きです。

  • 「遠近両用眼鏡」を持っているが、もう少し「事務向きを持ちたい方」や、「累進レンズ初心者」で、職場や自宅(室内)で使えれば十分という方向けです。
    または「過去に遠近両用眼鏡で違和感があり」、まず中近両用眼鏡で再トライしたい方におすすめです。

  • 奥行きを見る度数があり、老眼初期の場合、遠くまで見える便利さがあります。(老眼の強い方は奥行き程度)
    「眼鏡を掛ける習慣がない」「眼鏡を掛けたまま歩かない」方におすすめです。

  • 大雑把に言えば「遠近両用眼鏡」とほぼ同じ原理です。
    「スマートフォン・パソコン等長時間の近方作業をする」学生・大人を対象として、レンズ下部には「負担軽減」程度の度数を加えた、新しい設計になっています。(通常の遠近両用眼鏡よりも、上下幅の小さいフレームでも作れます)

  • 弱視・斜視及び先天白内障術後の屈折矯正が必要な9歳未満の小児は、治療用として用いる眼鏡及びコンタクトレンズ(以下、治療用眼鏡等)の作成費用が、健康保険の適用となり、療養費の支給を受けることができます。
    ※一般的な近視などに用いる眼鏡やアイパッチ、フレネル膜プリズムは対象となっておりません。

    【申請方法】
    患者様が全額自己負担で「治療用眼鏡等」を購入した後に、下記の書類を加入する健康保険の組合窓口等に提出し、療養費支給申請することによって、患者様負担割合以外の額が国で定めた交付基準の範囲内で保険給付されます。
    【申請に必要な書類】
    ・療養費支給申請書(加入している健康保険組合窓口等にあります)
    ・眼科医の「治療用眼鏡等」の作成指示書の写しおよび患者様検査結果
    ・購入した「治療用眼鏡等」の領収書
    【治療用眼鏡等の更新】
    ・5歳未満の小児にかかる治療用眼鏡等の更新…更新前の治療用眼鏡等の装着期間が1年以上ある場合に療養費の支給対象となる
    ・5歳以上の小児にかかる治療用眼鏡等の更新…更新前の治療用眼鏡等の装着期間が2年以上ある場合に療養費の支給対象となる

  • プリズム眼鏡…プリズムの機能を持ったレンズをはめ込んだ眼鏡
    フレネル膜プリズム眼鏡…通常のレンズにプリズムの機能を持った膜を貼った眼鏡
    のことです。
    プリズムには、光を「屈折」する働きがあります。光がプリズムを通過するとき、プリズムの厚みがより大きい方向へ光が曲がります。
    プリズムが持つこの屈折の働きを応用したものがプリズム眼鏡です。
    片方の目は正しい方向を向いているものの、もう片方の目は目標となる方向からずれている状態を「斜視」といいます。遠視等の屈折異常、または、目の動きを支える筋肉の不均衡が原因と言われています。
    一方、「斜位」の場合は斜視とは異なり、両方の目を目標とする方向に合わせることが出来ますが、片方の目を閉じると、閉じた方の目が斜視のように目標となる方向からずれてしまいます。
    斜位では意識的に両目で視線を合わせることはできるものの、そのこと自体が眼精疲労を引き起こす場合があります。
    プリズム眼鏡は、屈折の働きによりレンズが光の方向を矯正してくれるため、斜視・斜位でも両目で目標となる方向が見えている状態を作り出すことができます。
    たとえば外斜視(片方の目が外側を向いてしまう斜視)の場合は、内側(鼻側)が厚くなっているプリズム眼鏡をかけることで、意識して両目を目標に向けようとせずとも、負担なく正しい方向を見ることができます。

  • 遮光眼鏡はまぶしさの要因となる500nm(ナノメートル)以下の短波長光(紫外線+青色光線)を効果的にカットし、それ以外の光を出来るだけ多く通すよう作られた特殊カラーフィルターレンズです。まぶしさにより白く靄(もや)がかっているように見える状態を、短波長を取り除くことでくっきりさせ、コントラストを強調させます。
    また、明るさを感じる黄色や緑の光を多く透過させることで、明るくくっきりとした視界を確保します。

    【どんな方に効果的?】
    白内障初期・白内障術後・網膜色素変性症・加齢黄斑変性・緑内障による視野狭窄・その他視神経疾患などまぶしさにより見えにくさを感じる方に特に有効です。
    また健常者の方であっても屋外でまぶしさを感じる場合、遮光眼鏡を使用すると防眩効果によりコントラストが上がり見やすくなります。また、カラーによっては夜間運転時での対向車の光等によるまぶしさを和らげることができます。

累進レンズの仕組みについて

「累進レンズ」とは、1枚のレンズの中で境目がなく、徐々に度数が変化するレンズのことです。
「境目のない遠近両用眼鏡レンズ」も、「累進レンズ」の種類の1つです。累進レンズの種類は、遠近両用・中近両用・近々両用・眼精疲労軽減型の4つに分類されます。

  • 遠方度数が多く分布し、遠方と近方の度数の他に「中間度数」が存在し、中間度数と近方度数はバランスよく分布されています。そのため、どの距離でもピントが合うので便利です。
    ただし、長時間の近方作業には不向きです。

    【使用目的】屋外~室内用眼鏡
    旅行・ドライブ・ショッピング・フィッシング・営業職など

  • 遠方度数領域を減らし、中間度数と近方度数にゆとりがあり、遠近両用に比べ度数変化が少ないレンズです。
    「遠近両用眼鏡」を持っているが、もう少し「事務向きを持ちたい方」や、「累進レンズ初心者」で、職場や自宅(室内)で使えれば十分という方向けです。
    または「過去に遠近両用眼鏡で違和感があり」、まず中近両用眼鏡で再トライしたい方におすすめです。

    【使用目的】室内用眼鏡
    料理・パソコン・盆栽・美容師・理髪師・管理職など

  • ほぼ近方用の度数で、レンズ上方に奥行き度数が分布しています。
    老眼初期の場合、遠くまで見える便利さがあります。(老眼の強い方は奥行き程度)
    「眼鏡をかける習慣がない」「眼鏡をかけたまま歩かない」方におすすめです。

    【使用目的】室内用眼鏡、着席した状態での使用を前提に設計されている
    読書・パソコン・書道・デザイナー・オペレーターなど

  • ほぼ遠用度数で構成され、レンズ下部に負担軽減用度数が分布しています。
    大雑把に言えば「遠近両用眼鏡」とほぼ同じ原理です。
    「スマートフォン、パソコン等長時間の近方作業をする」学生・大人を対象として、レンズ下部には「負担軽減」程度の度数を加えた、新しい設計になっています。通常の遠近両用眼鏡よりも、上下幅の小さいフレームでも作れます。

    【使用目的】10代以上で、長時間のスマートフォン等で目が疲れる方など
    老眼には早いかな?と思った時に合うかもしれません

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