梅のつぼみもふくらみかけ、寒い中にも少しずつ春が近づいているのを感じます。
もうすぐバレンタインですね。
土井は、バレンタインが近づくと思い出すことがあります。
私は、大学1、2年生の時、上智大学榎寮(上智大学の女子寮・国際寮でした。現在は別の場所に移転され、寮名も変更されました。)でシスター、1~4年の大学生、そして留学生と過ごさせて頂き、そこでは時折シスターと同学年の学生、留学生が集まり、キリスト教について話し合う時間があったのですが、その中で、シスターから「皆さんは、どんな彼が理想ですか?」と問いかけがあり、様々な学生が「優しい人」「一緒に居て、ほっとする人」「楽しい人」…等答えていたのですが、その中で一人、「私は…一緒に黙っていられる人」と答えた学生が居ました。
「本当に、その通り…!」と彼女の言葉が自身の胸にふわっと広がったことを、今でも思い出します。一緒に、黙ったまま、その静かな沈黙が気になることなく、2人の間に柔らかで温かい空気が流れていたら、お互いの存在を感じつつ、会話が無くてもその存在が愛しく感じられるものであったら、それはお互いへの信頼や愛情なのでしょう、と思ったのでした。
あの時から20年以上の月日が流れたけれど、今も、誰かと会話する時、気まずい沈黙が怖くて、どうでも良い事を話してしまったりすることがあります。
でも、その静かな時間を相手を想う時間に変えていきたい、と思い、その都度あの時の彼女の言葉を思い出し、学ばせて頂いているように感じています。
『一緒に黙っていられる人』は、きっとお互いにとても大切な人なのでしょう。
どうぞ、皆様の傍に、そんな方がいらっしゃいますように。
そして、温かくなるまでまだもう少しありますので、どうぞお風邪等ひかれませんよう、お体を大切になさってくださいね。