2014年10月19日に、鈴鹿中央総合病院で行われた「三重県視能訓練士勉強会」に出席した所、勉強会の中で、講師を務めてくださる視能訓練士さん(以下講師Aさん)から、「錯視※」の紹介がありました。 ※錯視とは…視覚に関する錯視のことで、この錯視の画像の場合は、実際に動いているわけではありませんが、ぐるぐる回って見えると思います。
講師Aさん:「この絵を見て頂いて、どんなふうに見えますか?」
他の出席者の方は「ぐるぐる回って見えます。」とおっしゃられる中、土井は全くぐるぐる回って見えませんでした…。
講師Aさん:「この絵が回って見えない方はおられますか?」
おそるおそる、「はい…。」と土井が手を挙げた所、
講師Aさん:「え!?本当?高齢の方の場合、若年者に比べて回って見えにくいそうですが…。」
それをお聞きして、土井はガクッときた所、隣に座られていた出席者の方(以下Bさん)が土井を励まそうとしてくださって、
Bさん:「土井さん、40代ですよね?私も40代なんですけど、そういうこともありますよね。たまたま疲れていらっしゃるとか…。」
土井の心の声:「私、37歳なんです~!40代じゃないんです~。。。(涙)」
昔、高校受験の年に、塾の帰りのバスの中で「お嬢ちゃん、中学受験?」と声を掛けられたほど若く(幼く?)見られていたのに…と思いつつ、自分が年齢を重ねたことを実感したひと時でした。
皆様は、この錯視の画像、ぐるぐる回って見えますか?
私は、10月19日の勉強会ではぐるぐる回って見えなかったものの、この同じ画像を本やHPで見ると、ぐるぐる回って見えます。色の見え方等で見え方が変わるのでしょうか?
この錯視の画像は、北岡明佳先生が作成されたもので、『蛇の回転』という名前が付けられています。北岡明佳先生のHPを見て頂くと、他にも様々な錯視の画像を見ることができます。ご興味がある方は、よろしければどうぞご覧ください。
http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/
ところで、土井→北岡先生に、『蛇の回転』の画像を当院HPのほのぼの日記に掲載させて頂いても良いかお伺いさせて頂いた際、北岡先生から、掲載可のご連絡と、ご多用の中大変ご丁寧に下記について教えて頂きました。
<北岡先生から教えて頂いた内容>
土井様は「蛇の回転」の錯視的回転を勉強会の時だけ見えなかったとのことですが、ということは土井様はこの錯視は見えるわけですので、勉強会の時の刺激が良くなかった(印刷の質の問題等)と考えるところです。
この錯視は年齢との間に微弱な逆相関があります。
有意差はありますが、微弱です。高校生でも見えない方はおられますし、80歳代でも半数以上の方はこの錯視が見えます。
北岡先生、誠にありがとうございました。
錯視が見えるか見えないかは、その時の色刺激や個人差等の影響があるのかもしれません。
人の目って、面白いなぁと思います。