7月1日(木)津市の乳幼児健診委員会に出席させて頂きました。
小児科医、臨床心理士、児童相談所の職員や市役所担当者等多くの関係者の方々が出席されていて、健診の意義や目的、健診後のフォローなど話し合われていて、とても勉強になりました。
子どもの健やかな発達と成長を願って、こんなにも多くの関係者が力を尽くしている、ということがとても素晴らしいなぁと思いました。私も、勉強して追いついていこう、と思った貴重な時間でした。
また、7月1日のテーマは「長尾こころのクリニック」の長尾圭造先生のお話や「うめもとこどもクリニック」の梅本正和先生の司会のもと、ADHDや高次機能自閉症などのテーマもあり、障害のある子ども達への健診の在り方、健診後のフォローなど、学ばせて頂くことが多くありました。
子育てでの悩みや大変なことなど、感じていらっしゃる方がおられれば、かかりつけの小児科の先生や市役所などに相談すると、適切な機関をご紹介頂けると思います。
また、1年ほど前に私も子どもの3歳児健診を受診してきて、また斜視弱視外来で検査を担当させて頂く中で感じるのですが、「子どもの視力検査」は、なかなか難しいです。
斜視弱視外来でお会いするお子さんと保護者の方とお話をさせて頂くと
・「3歳児健診の前に紙が送られてきて、視力検査を家でやってみる、っていうの、視力検査のやり方は読んだけど良く分からなくて…。」
・「下の子に手がかかる時期で、ゆっくりと視力検査できませんでした。」
・「子どもが視力検査にすぐ飽きて、見えたのか見えないのか良く分からなかったのですが、日常生活で困っている様子もないし、大丈夫かなって思ったのですが…。」
という声を頂くことがあります。
3歳半になると視力検査ができるお子さんが多くなりますが、個人差があり、できない子、できる子、短い時間ならできる子、などいろいろです。
家での視力検査が難しい場合は、ぜひ眼科を受診してみましょう。
眼科では、遠視、近視、乱視等(「目の病気について」の「遠視と老眼」、「近視とは」をご参照ください。)の眼の状態を計測し、片目ずつ視力を計測します。視力の他にも、眼の動きは大丈夫か、立体の感覚が分かるか、角膜に傷等はないか、眼の奥(眼底)の状態はどうか等全体的に診させて頂きますので、日常では見つけるのが難しい「不同視(右眼と左眼の屈折値が2.00D以上差がある状態)」や「遠視」「乱視」等も分かり、早期発見、早期治療につなげていくことができます。子どもの眼は発達途上にあり、鮮明な映像を見ることによって視力が育っていきます。(「目の病気について」の「近視とは」の「視力の発達について」をご参照ください。)子どもたちが小さな内から鮮明な映像を見ることができるように、日々の検査を一生懸命やっていこう、と思った1日でした。